今回の観賞会では、江戸天和の大火を題材とした「八百屋お七」と、とっくりが身の上を語るという内容の「とっくり口説き」、そして小林ハルさんのお気に入りだった門付唄を唄っていただきました。萱森さんの瞽女唄は小須戸の町屋の雰囲気と良く合うようで、参加者からは「以前も別の会場で萱森さんの瞽女唄を聞いたことがあるが、今回の方が良かった。」という声が聞かれました。
今年で3回目となった瞽女唄観賞会ですが、萱森さんは「こういう風に定期的に呼んでもらえると、唄も毎回違うものにできるし、やりがいがある。」と仰ってくださいました。今後もぜひ継続して開催していきたいと考えています。萱森さん、お忙しいところありがとうございました。
今回のまち歩きでは、小学校4年生が総合学習で製作した町屋の模型(写真左上)をお借りし、模型で町屋の特徴を簡単に説明したあとに、実際の町屋で説明しました。鼻隠しなど、建物を指し示すだけではわかりにくい部分についても、模型を用いることでわかりやすく説明できたと思います。
また、今回のまち歩きでは、小須戸の町屋や小路だけでなく、商店街のPRへとつなげる試みとして、事前に商店街全体にイベントを周知し、PRしたい商店を募りました。まち歩き1週間前にチラシを配布するという急なお願いではありましたが、2店舗よりご協力いただくことができ、まち歩きの際に訪問させていただきました。
まち歩きへご協力いただいた2つの菓子店からは、それぞれ小須戸名物おかめ菓子を試食させていただきました。おかめ菓子の製法などを説明していただいたほか、食べ比べができたことも大変好評でした。また、まち歩きではご案内しませんでしたが、自由散策の時間に小須戸の地酒・小須戸縞製品などのお土産を購入された方もいらっしゃいました。
小須戸にはまだまだ魅力ある商店や商品がたくさんあることを再認識いたしました。
今後商店街といっそうの連携をとり、町屋・町並みと同時に商店街としての魅力発信を進めていけるよう、工夫していきたいと考えています。
また、最後になりますが、お忙しい中まち歩きにご協力いただいた商店の皆さま、町屋ギャラリー薩摩屋でのボランティアにご協力いただいた住民の皆さまに感謝申し上げます
発表では、小須戸商店街周辺の特徴でもある町屋や小路といった歴史的景観の防災面での課題について説明し、実際の防災対策を進める地区の事例について紹介しました。また、町並みにおける火災と跡地の復興の事例として鳥取県倉吉市の事例を紹介し、地域の防災面の課題解決と火災跡地の復興とを合わせて考えていくことや、町並み・福祉・商店街といった分野と連携して防災に取り組んでいくことを提案しました。
小須戸商店街周辺では昔から火災被害が頻発しており、今後も昨年のような火災が発生する可能性が考えられます。今後、同じような被害を繰り返さないために、研究会としても他分野の組織や行政と連携して活動していきたいと考えています。
去る、5月8日(日)に、春のまち歩きを開催しました。まち歩き当日は、
市報にいがたの案内や新潟日報の記事をご覧になった方々、18名の皆さまよりご参加頂きました。
ありがとうございました。
当日は天候にも恵まれ、絶好のまち歩き日和となりました。
まち歩きでは、 まず小須戸の町屋の外観についての解説をした後、2班に分かれて町屋内部の見学や、
小路・路地の散策、小須戸名物おかめ菓子のお店などを巡りつつ、小須戸の町を紹介しました。
また、昨年7月に発生した火災により、まち歩きの見所の一角が失われました。
そのため今回のまち歩きでは、火災以前の写真(写真左列)と現地の様子(写真右列)とを見比べてもらい、
失われた町並みの様子や火災の被害について紹介することとしました。
参加者からは「火災で失われた町屋・家並みは残念。」といった感想も聞かれました。
昨年7月の火災の影響により、昨年秋のまち歩きを中止したため、
一般の方々をご案内するまち歩きは、ほぼ1年ぶりの開催となりましたが、
今回のまち歩きでも、多くの皆さまから小須戸に興味を持っていただくことができたと感じています。
また、本年度の春のまち歩きも、昨年と同様に、
茂林寺の重要文化財「子育て延命地蔵尊」の御開帳の日程と合わせて実施いたしました。
今後のまち歩きも単発での実施でなく、地域のイベントと連携して実施し、
小須戸の魅力を多くの方々より知っていただけるようにしていきたいと思っております。
最後になりますが、お忙しい中町屋の公開、町屋ギャラリー薩摩屋でのボランティアに
ご協力頂いた住民の皆様に感謝申し上げます。
プランは、今回のワークショップの開催にもご協力いただいた長崎忍氏(中越復興市民会議 前・元気づくり事業チーフ)より、発表していただきました。