発表では、小須戸商店街周辺の特徴でもある町屋や小路といった歴史的景観の防災面での課題について説明し、実際の防災対策を進める地区の事例について紹介しました。また、町並みにおける火災と跡地の復興の事例として鳥取県倉吉市の事例を紹介し、地域の防災面の課題解決と火災跡地の復興とを合わせて考えていくことや、町並み・福祉・商店街といった分野と連携して防災に取り組んでいくことを提案しました。
小須戸商店街周辺では昔から火災被害が頻発しており、今後も昨年のような火災が発生する可能性が考えられます。今後、同じような被害を繰り返さないために、研究会としても他分野の組織や行政と連携して活動していきたいと考えています。
去る、5月8日(日)に、春のまち歩きを開催しました。まち歩き当日は、
市報にいがたの案内や新潟日報の記事をご覧になった方々、18名の皆さまよりご参加頂きました。
ありがとうございました。
当日は天候にも恵まれ、絶好のまち歩き日和となりました。
まち歩きでは、 まず小須戸の町屋の外観についての解説をした後、2班に分かれて町屋内部の見学や、
小路・路地の散策、小須戸名物おかめ菓子のお店などを巡りつつ、小須戸の町を紹介しました。
また、昨年7月に発生した火災により、まち歩きの見所の一角が失われました。
そのため今回のまち歩きでは、火災以前の写真(写真左列)と現地の様子(写真右列)とを見比べてもらい、
失われた町並みの様子や火災の被害について紹介することとしました。
参加者からは「火災で失われた町屋・家並みは残念。」といった感想も聞かれました。
昨年7月の火災の影響により、昨年秋のまち歩きを中止したため、
一般の方々をご案内するまち歩きは、ほぼ1年ぶりの開催となりましたが、
今回のまち歩きでも、多くの皆さまから小須戸に興味を持っていただくことができたと感じています。
また、本年度の春のまち歩きも、昨年と同様に、
茂林寺の重要文化財「子育て延命地蔵尊」の御開帳の日程と合わせて実施いたしました。
今後のまち歩きも単発での実施でなく、地域のイベントと連携して実施し、
小須戸の魅力を多くの方々より知っていただけるようにしていきたいと思っております。
最後になりますが、お忙しい中町屋の公開、町屋ギャラリー薩摩屋でのボランティアに
ご協力頂いた住民の皆様に感謝申し上げます。
プランは、今回のワークショップの開催にもご協力いただいた長崎忍氏(中越復興市民会議 前・元気づくり事業チーフ)より、発表していただきました。
小学生は、日ごろ通っている小路の説明など、中学生ガイドの説明を熱心に聞いている様子でした。また、小学生の反応として、町屋外観の説明の際に、以前「鼻隠し」を学んだことを覚えている児童が多くおり、うれしく思いました。